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コラム『岡山日日新聞社に毎週月曜日掲載中』

自らを守る働き~植物のフィトンチッド作用~

フィトンチッド(phytoncide)という言葉があります。

「植物」という言葉の「Phyto」と「殺す」という言葉の「cide」という言葉を足した造語です。「植物が殺す」とは物騒な言葉ですが、悪い意味ばかりではないのです。

我が家の猫が、いつも昼寝をする場所があります。

庭のチェリーセージの根元です。そのセージの葉に少し触れると、強い芳香が辺りに漂います。手に付いた移り香もしばらく消えないのです。それを嫌うためなのか、やぶ蚊なども隠れておらず、猫はそれを知っているので、ゆうゆうと寝転んでいるわけです。

植物は、草も木も、多かれ少なかれフィトンチッドの作用を持っています。

桧が持つヒノキチオールという成分は、抗菌防腐作用を持つといわれています。メカニズムはほとんどわかっていないらしいのですが、寿司屋の俎板(まないた)や寿司ゲタには桧が使用されているのです。


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