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ユーリン・ホーム 最新情報 - 2009年5月

家に「100%」なし~予算内で最良のものを~

事務所のデスクの前の書棚に20数冊の建築関係の本が並んでいる。こうした本を読めば読む程、家について悩み、混乱してしまう。100%の完成品としての家がないことの証左なのだろう。

最近考えるのは、家の良し悪しは、建築主の満足度の高さに帰納するのではないかということである。価格が安ければ良いというものではなく、高ければ良いというものでもない。本当の良さとは、建築主の家への思いが請負契約段階から建築途中、入居後にまで一貫して理解され、汲み取られており、家に反映されているかどうかだと思う。住宅業者としては、建築主の予算内で、最良のプラン・工法・素材を提供できているかどうかであろう。建築主の多くは、家を建てるために、長期の住宅ローンを組んでいる。そのローンが苦にならず、素直に建てて良かった、住んで良かったという気持になれる家造りが必要なのだろう。

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結露の原因は?~頭悩ます工法の選択~

「部屋が結露する」と相談に来られました。結露の恐ろしさを強調し、結露しないことを売り物にしている高額な家を建てられたのですから、心配もひとしおでしょう。結露しにくいということで外断熱(外張り断熱)工法の家を何棟も建てていただきました。建物躯体の外側に断熱材を張り、家を包みこむのです。魔法ビン状態にするわけです。保温性能が高くなり、電光熱費のランニングコストは安くなる。しかし過乾燥になりやすい。それが結露するとすれば、生活の仕方の失敗しか考えられません。

最近悩んでいます。「費用対効果」ということもですが、工法にお金をかけ、依存し過ぎると使用法を間違うと悪結果を招来してしまう。それより、室内環境を整えるのには、木や珪藻土や漆喰の自然素材を多用する方がよいのではないかということです。

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混同される用語~ベランダとバルコニー~

「ベランダ」と「バルコニー」の違いを聞かれました。戸惑いました。疑問に思ったことがない。強いていえば、戸建ての場合に「ベランダ」、中高層マンションの場合に「バルコニー」と呼ぶことが多いようです。でも私自身は戸建て図面なのに「バルコニー」と記入しています。

英和辞典で調べると、「ベランダ」は屋根のある縁側・廊下・回廊。「バルコニー」は2階から張り出した露台・円座・桟敷。「ベランダ」で屋根がなければ「テラス」というらしい。日本と異なり区別は判然としています。

建築基準法では「バルコニー」と表示してあり「手摺(てすり)」もしくは「壁」が付けられていることが必須。「手摺」などの高さは床から110cm以上と決められています。階上部分の外側に設けられたスペースの呼称は「バルコニー」が正しいようです。

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住まいやすさ第一~日常生活は「褻の世界」~

昔、倉敷の二号線バイパス沿いに家を逆さに建てた喫茶店がありました。当初流行っていましたが、お客が定着しないで、すたれてしまった。私も行きましたが、天地がひっくり返っていて落ち着けなかったのを覚えています。

河畔の土地で、日当たり・見晴らし・風通し、すべて良好、2階に台所・風呂・便所・洗面所を設けたいと相談を受けました。

2階からの眺望を想像すると魅力的なプランです。晴の世界が広がります。しかし、家で繰り広げられるのは褻(け)の世界なのです。狭くて長くて昇り降りしなければならず、荷物の運搬がやりにくく、家の中で最も危険度の高い部分は階段です。2階に日常生活の場所をもってゆくということは階段の使用頻度を高めることになります。新奇な物は目を引きますが、使い勝手や住まいやすさとは別物です。ふと逆さの喫茶店を思い出していました。

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熱意持ち家造り~施主の勉強量に正比例~

先日、展示場に来られたご夫婦が、メモを持参されました。内容は、予算から家族構成、生活のやり方、趣味まで細部にわたり、希望の間取りも書かれていました。補足的に住宅雑誌もたずさえておられました。頭の中の構想をビジュアル化する意味で賢い利用法だと考えます。

家は高額な買い物です。決して「あなたまかせ」にしてもよいという品物ではありません。熱意を持って取組む事業だと思います。施主の熱意が、工務店の仕事に対する心構えを測る尺度になるとも考えます。

施主の家に対する気持ちと、工務店の仕事に対する気持ちとが、琴線に触れ、共鳴し合い、なおかつ楽しければ、いい家は建つでしょう。施主の勉強量に比例して、いい家ができあがるものなのです。

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