現場日記

出隅、入隅、すみません。
201101.29

こんばんは。

現場のこと、良い事ばかり書きたいけれど、
嘘っぽくて嫌なので、正直に書こうと思います。

これから建てられる方は、参考に。
M様へは、本当にごめんなさい、という反省を込めて…。

出隅、入隅、という言葉があります。


dezumi.JPG
 

 

言葉通り、出ているか、引っ込んでいるかしている隅のことを言います。

写真は、巾木の出隅部分。
出隅分は当たりやすく、既製品だと剥がれやすいので、カバーをつけました。

 

色を分けるときは、入隅で分けるのが基本。

irizumi.JPG
 

これは過去に建てさせていただいたお宅。

写真中央、棚のクロス。
中を白に、脇を花柄に貼り分けました。

 

 

 

 

dezumi2.JPG
階段を上がった正面の部分にも同じ物を。
ということで貼ったのですが、
階段を上がりきったところは出隅になるので
大工さんに木を付けてもらいました。

手すりより上の部分にも、
細い木を付けてもらっています。

そうしないとクロスがペロンと
剥がれるからです。

 

 

 

で、今回。
M様は、外壁のサイディングの貼り分けに、こだわっておられました。
出隅部分での貼り分けでした。

クロスもサイディングも同じことなのに、
監督の私がマヌケなため、
出隅部分はコーナーのサイディングがくるため、角できちんと貼り分けができないことが判明。

サイディング屋さんとあ~だこ~だと話し合った結果、
出隅部分で貼り分けできないなら、入隅に変更する方が綺麗じゃないかということになりました。

次の日、お客様にお伝えすると
「できないんだ。できないなら仕方ないです」と言われたときの表情が悲しそうで。

帰りがけ、ガマさんに相談。
途中からの貼り分けでもおかしくないのでは!?
気持ちが引っかかるなら、お客様ともう一度話し合った方が良い、ということになり、
ユーターンしてお寄りしました。

途中、血圧が低くなってからのガマさんに初めて怒鳴られましたが、
ホント、怒鳴られてお客様の望む通りになるなら、いくらでも怒鳴られるのに、と思いました。

お客様にご説明後、
帰り道でもガマさんと話し合ったけれど、結局、お客様の好みだということに。

Rさんがブログで、
「外壁が思い通りにならなくて悲しい」と書いて

コメントで
「最悪ですね」
「こだわったことが実現できないなんて、可哀想」とか
非難轟々な目に合えば、まだ気が楽なのか!?
いろいろ思いましたが、

結局は自分の非力さに自己嫌悪。

夜、Rさんから、
「貼り分けやめます。他の部分が目立つなら結果オーライです」とお電話をいただきました。

朝、2人で現場を見て最終決定。

最後のお引渡しのときに、
いろいろあったけど、中井が監督で良かった、と思っていただけるように、
精一杯頑張ります。

執筆者:片岡大悟
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