現場日記
理にかなった素材
202109.14
片岡 大です
倉敷市 新築工事 船穂町 H様邸
![](https://www.yu-rin-home.com/cms/wp-content/uploads/2021/09/1631607730996-250-300-1.jpg)
床を貼っている時の様子です。
杉の香りが辺りを包んでいます。
写真の角度からは見えませんが
玄関の上がり框には溝が掘ってあり
そこに床材が差し込まれる様に
してあります。
木は湿気を吸ったり、放出したりと
呼吸を行います。
空気が乾燥する時期には、材料同士が
収縮してわずかにすき間が生じます。
それを防ぐ為に、木材と木材が接する所は
ほぞ穴や溝を掘って相手に入れ込む様な
仕掛けを作りますが、それを「大工仕事」と言います。
無垢の木や漆喰等といった自然素材は
扱う職人の知識と技量によって仕上がりに
差が生じます。
ハウスメーカーは誰が仕事をしても
同じ仕上がりになる家が売りたいので、
新建材とビニールクロスで
家の中を仕上げます。
最近はどのメーカー、ビルダー、工務店でも気密性が
とても高い家を造ります。
無垢の自然素材は、
湿気を吸ったり、吐き出したりと
施工後も呼吸を行い、部屋の湿度を
調整してくれるというメリットがあるので
気密性の高い家に自然素材を使うのは
とても理にかなっていると思います。
執筆者:片岡大悟