ただの相談役 気まぐれブログ

人間は考える葦である
201110.04

こんにちは「住宅プランナー」のガマです。

 

「いつまで生きるつもりでおるん、オヤジさん」

 

「ソラ死ぬまでは生きるやろなぁ」

 

時々、親子でそんな会話をすることがある。

 

しかし、父を見ていると(息をしていることが生きていることだ)

と、達観している節がうかがえた。

 

(そうじゃぁないだろう)と、そんな父に心の中では少し反発を感じていた。

 

(息をして食事をして排泄をする。

 それで生きているというのでは余りにも寂しい)

と、思ったのだ。

 

『人間は考える葦である』というパスカルの言葉ではないが

妻や嫁に身の回りのことを全て任せっきりにして

風呂に入ることも顔を洗うことも歯を磨くことさえ拒絶し

汚れた下着ひとつ替えようとしない父を見ていると

(これがあの綺麗好きだったオヤジなのか)と、情けなくなったものだ。

 

(考える事をしなくなれば人間ではない)

 

しかし、10月1日(土)9時からのデイ・ケアーハウスの体験入園から

父の言動が少し変わってきた。

 

母と奥さんと小中井君が心配して様子を見に行った時

父は顔を真っ赤にして将棋を指していたという。

 

父の長考に対戦相手は苦虫を噛潰した様な仏頂面をしていたらしいが

父は将棋に熱中し母に目を向けようともしなかったという。

 

バスで送られて5時に帰宅した時

門まで迎えに出た家族に挨拶もせず

不機嫌そうだがいつに無い確かな足取りで「素人がプロに勝てるもんか」

と、吐き捨てるように言いながら玄関まで歩いて行った。

 

おそらく、将棋でコテンパンにやられたのだろう

 

しかし、それが父の頭とプライドとを刺激したらしい。

 

あくる朝、父は自分から服を着替えに行ったと聞いた。

 

これで父が忘れていた『社会性』に少しでも目覚めてくれれば好いのだが・・・。

執筆者:中井勝人
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