ただの相談役 気まぐれブログ

父の頭の中
201201.31

こんにちは「倉敷の工務店 ユーリン・ホーム」の

ガマはガマでもワガママのガマです。

 

昨日の夕食時、父を後ろから押し抱えながら

母がプリプリと怒って食堂に入ってきました。

 

「何をグズグズしてんのん、チャチャと歩きいな」

 

「どうしたん、ママさん」と、奥さんが笑いながら聞きました。

 

「どうもこうもあらへん、もう、ご飯やさかい止めときってゆうてんのに

 パックからお酒をラッパ飲みしやんねん」

 

「お父さんと一緒やわ、さっきからお父さんもテレビ見ながら飲んでるんよ」

 

「それ以上飲みんときよしってゆうたら

 『酒くらい、飲みたいときに飲ましてもらおかいな』

 って言いやるねん、ほんま憎たらしいわ」

 

「へー、オヤジさんたいしたもんやねぇ、決める時は決めるがな

 ボクも飲みたいときには飲ましてもらおか」

 

「お父さんは飲んでるじゃん」

 

「アンタは飲んでも歩けるがな、

 飲まんでも歩けんもんが、口だけ偉そうにしたってあかへんわ

 パパ、シャンシャン歩いてから言いよし」

 

「ホント、ホント、パパさんシャンシャンせんと」

 

 

そんなこんなで、母と奥さんとで、父をやっと椅子に座らせました。

 

 

「ツマミも無いのに、よう、お酒だけで飲む気にならはんなぁ

 なぁ、オヤジさん」と、私は隣の父に話しかけました。

 

「なにがや」

 

「なにがやって、さっきまで、お酒をラッパ飲みしたはったらしいがな」

 

「ワタシはそんな下品なことはせん、君と一緒にせんといて」

 

「よおゆうは、パパ、アンタ、飲んでたやないのもう忘れたんかいな」

 

「パパさん飲んでたんじゃろ、お酒臭いじゃん」

 

「そやろ、パパ、カズちゃんも『お酒臭い』ってゆうてるよ」

 

「そら、これから酒飲むんやから臭いわいな」と、父がシレっとして言いました。

 

(よくこれだけの屁理屈が頭に浮かぶものだ)と、我が親ながら感心してしまいました。

 

 

「オヤジさん、頭はしっかりしてるがな、いつもの物忘れは嘘かいな」

 

「そんなことは無いがな、歳やから、そら相応に忘れる事もあるわな」

 

「そうか、ほんなら歳やから、たまには息する事を忘れはってもええで」

 

「ヘッヘッヘッ」

 

 

笑い返す父の頭の中を覗いてみたいと、ツクヅク思った瞬間でした。

執筆者:中井勝人
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