ただの相談役　気まぐれブログ

こんにちは「少人数で頑張っている
倉敷の工務店　ユーリン・ホーム」の
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『詐欺とペテンの大百科（青土社)』

ガーフィールドの版画詐欺

　１８８１年にジェームス・Ａ・ガーフィールド大統領が暗殺されると、彼の生前には見られなかったような感傷が沸き上がった。その結果大衆は、間もなく国中の二百以上の新聞に載った見え透いた詐欺広告に熱狂的に反応した。悲嘆に暮れる国民は、今では殉教者となった大統領の希少な肖像を手に入れる機会を与えられたのだ。

　広告によれば

　私は、合衆国政府が作り、合衆国大統領、合衆国議会、そして故大統領の家族全員が故大統領の最も忠実な肖像と認めた故ガーフィールド大統領の肖像の版画を入手した。政府の最も熟練した彫版工が彫ったオリジナル版から、政府認定のフルカラーで印刷したものを一枚一ドル、郵便料金前払いでお分けしよう。

私はここまで読んでも
何がどう詐欺なのか
分かりませんでした。

　広告を信じて、一ドルを送った何千人もの国民が受け取ったのは、天才的通信販売詐欺師が約束した通りの物だった。それは、ガーフィールド大統領の肖像の描かれた五セント切手だったのである。