ただの相談役 気まぐれブログ

神田川と同棲時代
201302.17

こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

風呂上がりで腰にバスタオルを巻き
濡れた頭をゴシゴシと乾いたタオルで拭きながら
居間の引き戸を引くと「神田川」の曲が流れてきた。

         貴方は もう忘れたかしら
         赤い手拭 マフラーにして
         二人で行った 横町の風呂屋
         一緒に出ようねって 言ったのに
         いつも私が待たされた
         洗い髪が 芯まで冷えて
         小さな石鹸 カタカタ鳴った
         貴方は私の 身体を抱いて
         冷たいねって 言ったのよ
         若かったあの頃 何も怖くなかった
         ただ 貴方の優しさが 怖かった

トーキョーシティボーイズの面々が
テレビ画面に映っていた。
大竹・斉木の両氏が私より1歳上
きたろうさんが2歳年上だと知った。

「神田川」は1970年前後に学生だった者にとって
特に地方から東京に来て
下宿生活を経験していた学生にとっての
青春賛歌のようなところのある歌だ。

私は東京での下宿先は
中野区南台の四畳半一間で
家賃が7,500円の木造アパートだった。

そこから方南町駅に行って
地下鉄丸ノ内線で御茶ノ水駅まで行くか
京王線の笹塚駅を使い
新宿駅で国鉄中央線に乗り換えて
御茶ノ水駅まで行くか
どちらかを利用して大学に通っていた。

当時は70年安保の真っ最中で
学生全体が熱かった。

笹塚の赤提灯で飲む時も
喧嘩のような議論をしていた。

何故か学生は
プチブルになってしまうことを
恐れていた。
学生は誰もが屈折していて
変な焦燥感を抱いていた。

漫画の世界では
上村一夫さんの「同棲時代」が
読まれていた。

繊細なタッチの絵で
同棲はまだ社会的には
認知されていなかった。

そこに「神田川」と通じる
はかなげで傷つきやすく
ふたしかな男と女の関係独特の
暗さの漂う原因があった。

今の時代では
「神田川」も「同棲時代」も
作品として生まれないだろう。
隠花植物が育つには
時代が気軽で明るすぎるのだ。

執筆者:中井勝人
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