ただの相談役 気まぐれブログ

シカを見る人
201303.08

こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

いま建築中の
中庄(本当は黒崎)の
N様邸に行くのに
五日市の佐藤酒店を
右折する峠道を利用します。

この道はU建設に
勤めていた頃の
通勤道でしたので
いろいろの思い出があります。

我が家のシマ猫のクーを
拾ったのもこの道で
千が高校生の頃でしたので
15~6年前のことでした。
今では実家で一番の長老です。

「鼬(イタチ)の道切り」には
ショッチュウ会いました。
「イタチはは同じ道を通らない」
と言う俗説から
「行ったきり戻どらない不吉な前兆」
と言われているので
あまり良い気持ちは
しませんでしたね。

キツネが横切ったことも
2度ありました。

一番驚いたのはシカでした。
すごいジャンプ力で
西の竹やぶから跳ね出してきて
道の中央に着地すること1度で
東の竹やぶに飛び込んで行きました。

この話をすると
誰も信じてくれなくて
冷ややかに無視されました。
シカのジャンプ力を
信じてもらえないのではなく
シカの存在を
信じてもらえないのです。

Nさんの棟上げの日に
この峠道でシカを見た話をしました。
すると大工のOさんが
非常に喜び
「なあ、そうじゃろ、そうじゃろ
シカはおるんじゃて」
とN邸の棟梁のUさんに
誇らしげに言っていました。

「Oさん どしたん?」と私が聞くと
「ワシもな、藤田の土手で
シカを見たんじゃ
それを言うても
誰も信じてくれんのじゃ」
との事でした。

それで分かったのです。
シカは正直で善良な者の
目ににしか映らない動物だったのです。

執筆者:中井勝人
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