ただの相談役 気まぐれブログ

重い話
201306.24

こんにちは
「家、こだわれば愛」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

昨日は午後9時以降にもかかわらず
WOWOWでアメリカ映画
「ヘルプ~心をつなぐストーリー」を
見てしまいました。

1960年代のミシシッピ州ジャクソンを舞台にした
白人家庭のメイドをしている黒人女性たちと
差別に違和感を感じているジャーナリスト志望の白人女性との友情と
白人女性の本による差別告発の物語でした。

どこの国も胸を張っては語れない歴史を持っています。

「ヘルプ」という映画ではアメリカの歴史の暗部が描かれていました。

カラードに対する長年の白人による差別や
それ以前のカラードの売買を国が認めていた奴隷制度。

今、そのような歴史を持っているアメリカから
そして終戦後に日本に進駐してきたアメリカの軍隊が
パンパンと言われていた売春婦を利用していた事実を持って
日韓の「従軍慰安婦問題」に
アメリカが口をはさんできていることに
苛立つ日本人も多いと思われます。

橋下大阪市長の「従軍慰安婦」発言を聞いたときに
私は市長が「慰安婦と戦場の性(秦 郁彦・新潮選書・1999年)」を
元にして発言したのだ思いました。

同書によるとどの国も戦場での
軍人の婦女暴行と性病被害には
頭を抱えていたといいます。

英米軍は女性兵士や看護婦との自由恋愛により
日独軍は公娼制度のもとの慰安婦により
ソ連軍は婦女暴行(レイプ)を黙認することにより
軍人の暴発を防ごうとしたと書いてありました。

だから市長の発言は
舌足らずのところがありましたけれど
間違っていたとは感じていませんでした。

私は「従軍看護婦」「従軍記者」と同じ意味合いでの
「従軍慰安婦」がいたとは思っていません。
但し、当時の日本国は公娼制度を認め
前借の上で年季奉公させて
女性が売春を強制されることは違法ではなかったので
戦場でも売春婦(慰安婦)を連れて行き
商売をしている者がいました。

それと売春を強制される制度はあったけれど
アフリカ大陸での奴隷狩りのように
朝鮮半島で慰安婦狩りのような強制連行はなかった
と、思っています。

韓国では約20万人の女性が
強制連行によって慰安婦にされた
と、しているようですが
当時の半島の人口は約2000万人ですから
100人に1人の同胞が慰安婦にされて
黙視しているような民族はいないでしょう。

これらの点では
私は橋下市長の言っていることに
間違いはないと思いるのです。

しかし、ここからが市長と違う点で
市長は当時は売春が認めたれていたから
慰安婦問題は今の感覚で取り上げる問題ではない
とも受け取れる発言をされていましたが、
政治家なら公娼制度のような女性の人権を無視した制度を
持っていた日本の歴史を恥じた上で
今は女性の人権向上に努力していく
という視点に立つべきだと考えるのです。

これは私の一番嫌いな「自虐史観」ではありません。

奴隷制度や人身売買と同系列にある公娼制度を
持っていた日本の歴史を認めた上で
そのような制度の下で人間性を
踏みにじられた女性がいたことに思いを馳せて
そのようなことのない日本を作ると
決意すれば良いのだと考えています。

アメリカの公民権運動は
悪しき過去の歴史を認めて反省した上で
将来のより善き歴史を築いていこう
という視点がはっきりしています。

「ヘルプ」という映画を見て
そんなことを考えていました。

重いテーマは書いていて
気恥ずかしいものですね。

 

 

執筆者:中井勝人
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