ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「家、こだわれば愛」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
Sさんに頂いた食器棚を本棚にして
2階で日の目を見ていなかった本を
居間に移し替えていて
珍しい本と再開しました。
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『初代彫勢野写真集』
飛び込み営業をしていた33歳の頃
飛び込んだしもた屋が彫師の家で
何度かお伺いして
『刺青』のことを教えてもらいました。
右の写真は『刺青』の下絵です。
頁にむかって
右が『小町 関兵衛』
左が『龍虎』
『龍虎』には
「二代目 彫治の原図」
と説明があります。
紙は平面で
体は立体ですから
紙に書く下絵は
「デフォルメして
書いておかないといけない」
と教えられました。
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彫勢野師の作業風景も
見学させてもらいました。
『刺青』のことを『我慢』とも
言いますが
シャキシャキシャキシャキと
針が肌を刺す音が
絶え間なく続き
血が吹き出して来る様を
見ていると
自分では一刺しで
逃げてしまうだろうと
思ったものです。
初代彫勢野師 曰く
「刺青の日本的伝統は江戸時代から文字通り熱い肌に脈々と流れ伝えられている。日本の刺青師が異常なパッションに依って苦心し続けて完成した独特の日本的刺青は、まさに生きた芸術という可く、
国家としてもその保存発展を計る必要があるものと思う」
刺青は確かに一種の芸術だと思います。
日本人だから刺青をあすこまで
細密に完成し得たのだと感心させられます。
ただ、保存発展となりますと
誰が被験者になるのかの
問題が発生するでしょうね。
