ただの相談役 気まぐれブログ

「落書」「落書き」「楽書」
201405.16

こんにちわ
「発泡ウレタン注入断熱だけには拘る
アナタに愛相応しい自由設計の家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

新聞で見て千に取り寄せてもらいました。

『落書きに歴史をよむ(三上喜考 著・吉川弘文館)』

出だしから面白かった。

落書きは歴史資料になりうるかープロローグ

落書きの微笑ましさ
     『永禄二歳八月十一日 作次郎
                    靏田助太郎
      其時座主は大キナこすてをち
      やりて一度も焼酎ヲ不被下候
      何共めいわくな事哉』

これは焼酎にまつわる「落書き」で
鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社の
本殿を永禄二年(1559年)に修復した時に
大工によって書かれた物だそうです。

1954年(昭和29年)の
本殿解体修理の際に
発見されたといいます。

『焼酎』の語の使用例としては
日本最古のものだそうです。

現在の伊佐市も
『焼酎』の生産地として有名で
室町時代からこの地が
『焼酎』と深く関わっていたことが
よく分かる資料となった「落書き」らしい。

『こす』とはこの土地の方言で
『けち』の意味だそうです。

落書きの意味
      『社殿修補のとき
       座主がたいそうけちで
       一度も焼酎を飲ませてくれない。
       えらい迷惑なことだ』

呑んべいな大工だったのでしょうね。

この「落書き」を書いた板は
柱の陰に打ち付けてあったらしい。

施主の悪口を書いた物ですから
公にはできなかったのでしょう。

そこが「落書」と違うところで
「落書」は匿名だけど
世相の批判や風刺を
分かるように落としたり
貼ったりするものです。

「落書き」にはそのような世相批判はないのです。

「楽書」とも言ったらしい。

私のブログも「楽書」です。

それにしても
室町時代の職人が
読み書きできたとは
日本人全般の
教養の高さを
よく表していると
思いますね。

執筆者:中井勝人
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