ただの相談役 気まぐれブログ

平和国家 
201603.18

ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。

佐々淳行氏の『重要事件で振り返る戦後日本史』を読み終わりました。

私が産まれた1950年(戦後5年目)からもいろいろの事件があったものです。

私の中で最もインパクトの強い事件は1960年の反安保闘争でしょう。

小学4年生でも気分は反安保で
「アンポ反対・・・アンポ反対」と雄叫びをあげながら
同級生とスクラムを組んで校庭を練り歩いたものです。

岸総理が目指した日米安全保障条約は
在日米軍が駐留するだけで
日本防衛の役割を担わない片務条約から
日本防衛の義務も負う双務条約に変えることでした。

昔も今も
日本の安全保障というと
戦争に参加するとか
戦争に巻き込まれるという思考が
どうしても先に立ち
冷静な議論がお座なりになってしまいます。

『亡命事件で明るみに出た脆弱な防衛体制』・ミグ25事件
の章は笑ってしまいました。

 『昭和51年(1976)9月6日、ソ連防空軍所属のミグ25戦闘機が
函館空港に強行着陸するという事件が起こった。(略)
 搭乗者は、(略)秘密のベールに包まれた超高速戦闘機でやってきて、
アメリカへの亡命を希望したものだから、日本政府はてんやわんやの
大騒ぎになった。』

この事件で日本の防空能力がゼロで
武力衝突や侵略を受けた場合の自衛隊の
行動を定めていないのがわかったといいます。

「ウチの役所じゃない」ミグ25論争

取り調べの役所は
自衛隊なのか?
警察なのか?

ミグの機体をを扱う所管は
航空自衛隊か?
警察庁か?
(着陸しているから)陸上自衛隊か?
(不法侵入だから)法務省か?
(機体がが密輸に当たるのなら)大蔵省税務局か?
外務省なら
(日米安全保障条約に関わる)北米局か?
(ソ連担当の)欧州局か?
「オレじゃない」「ウチの役所じゃない」と
押し付け合っていたといいます。

ソ連からの搭乗者が食べたカレーライスの代金を
どこの役所が払うかまで揉め事の種になったというのですから
笑うしかないでしょう。

タブーだった有事法制研究

 『この「ミグ25事件」をきっかけに、ようやく有事法制が
議論されるようになった。(略)
 平成15年(2003)になって、いわゆる「有事3法案(武力攻撃自体等対処法案
・自衛隊法改正案・安全保障会議設置法改正案)」が衆参両院で圧倒的多数の
賛成で可決、成立した。着手以来、じつに26年を経て、不十分とはいえ
法制化されたのである。』

日本は誠に平和国家です。

執筆者:中井勝人
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