ただの相談役 気まぐれブログ

明珠在掌(めいしゅたなごころにあり)
202003.20

アナタの隣りの工務店
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

いつ読んだのか忘れてしまったが
内容は覚えている中國の寓話がある。

居酒屋に毎晩現れ酒を飲み
金を払わずに帰る老人がいた。

店主もそれを咎めない。

ある日その老人が店主に話しかけた。

「長い間お世話になったのう…お礼じゃ」

老人はそう言うと2粒の薬を袋から取り出し
井戸に投げ入れて去っていった。

翌日からその井戸には
酒が湧き出るようになり
味が絶品だと評判になり
居酒屋は大繁盛をした。

歳月が流れた。

居酒屋に老人がひょっこり現れ
店主に尋ねた。

「商売は繁盛しているかのう」

「井戸から湧く酒なので
酒粕が出来ずに不自由しています」

老人がため息をついて井戸に近付くと
2粒の薬が井戸から飛び出してきた。

老人はその薬を袋に納めて
去っていった。

井戸はただの井戸に戻った。

明珠在掌

明珠とは
計り切れないほど価値ある宝。

その宝が手の中にあるのに
まだ分からないのか。

事務所に来て椅子に座ったら
机の上の鏡に眉間に皺を寄せた
うずないい表情の男が映っていた。

何が不満なのだ

自問した。

執筆者:中井勝人
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