ただの相談役 気まぐれブログ

よはひかたぶきし身(年を取った者)
202011.21

オンリーワンの家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

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一昨日の19日(木)は午後から
真備図書館のF井女史が来て
1階応接間の書棚の本を
全て持って帰った。

空いた書棚を見るのは
やはり辛かった。

しくじったと思ったのは
残そうと考えていた
新書本以前の渡部昇一氏の本
『知的生活の方法』が
見つからなくなって
しまったことだ。

高校生の時に読んだその本で
本は自腹で買うもので
買った本は手元に
置いておかなければいけない
と信仰のように信じた。

大学教授が蔵書を手放し
知性が痩せ細っていった
という挿話に
強く影響を受けたものだ。

『寂しいな~』と思いつつ
一昨日の夜 新潮新書の
人間の器量(福田和也 著)』
を開いた。

 新井白石の自伝、『折りたく柴の紀』
の冒頭、父正済(まさなり)傷寒(チフス)
に罹った時、薬を贖うことを禁じて、
従容と死を迎えようとする場面があります。
(略)正済は、若い頃傾き者のような暮らし
をしたり、(略)かなり客気の強い人で、(略)
その父にして寿命と弁えれば、医師の手を
煩わせずに死んでいこうとする。家族も
また、悲しみつつそれを見守っている。

 年わかき人はいかにもありなむ。
よはひ
かたぶきし身の、いのちの
限りある事をも
しらで、薬のために
いきぐるしきさまして
終わりぬるは
わろし。あひかまえて心せよ。

上記が正済の言葉だ。

若い人ならば仕方がないが
70歳にもなった今の私の心境を
代弁してくれる正済の言葉だった。

生きる為に見苦しい様子を
見せたくないと思っている私が
何をいまさら本の1冊や2冊の
『見付からざるを悔いんや』
の境地に少しは近づけた読書だった。

執筆者:中井勝人
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