ただの相談役 気まぐれブログ

ノミ捕り亭主
202109.24

あなたのための家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

この数日
タントが自分の手足の先を
狂ったように嚙んだり
小便のために駐車場に出すと
仰向けになり
しつこく背中をコンクリートに
擦りつけるようになった。

「お父さん‥‥
タントにダニが
おるんじゃないの?
一緒に寝ると
ワタシも咬み後ができて
カユクナルもん」

奥さんまでもが
言い始めた。

昨日8時になるのを待って
ジュンテンドーに行き
JOYPET (ジョイペット)を
買ってきた。

駐車場で
シャンプーを使って
水で2回洗った。

最後は
びしょ濡れのタントを
風呂場に抱いていって
お湯でシャンプーを
完全に洗い落とした。

後は奥さんが
3枚のタント用のバスタオルで
体を拭いてやっていた。

「お父さん‥‥
ノミ‥‥ノミ‥‥ノミ‥‥
ノミがいるぅ~」

奥さんの声に
急いで脱衣場に戻った。

緑色のバスタオルの上に
動きの鈍くなった
胡麻粒くらいの
赤黒いノミが3匹も
へばり付いていた。

タントの体が
濡れている間は奥さんが
ノミ捕りをした。

10匹はとったと自慢した。

身体が乾くと
ノミの動きも早くなるので
私が捕獲を受け持った。

人生のほとんどを
イヌと生活を共にしてきたから
黒い短毛のタントでも
体を這うノミを
見つける目は確かだ。

2匹はタントの短毛で
赤黒く光るノミを抑えながら
梱包用ビニールテープで
短毛ごと粘着部分に
張り付けてやった。

1匹は
逃亡を許してしまった。

ノミ捕り後のタントは
体をいじくりまわされ
よほど疲れたのだろう
ぐったりしていた。

それっでもまだ
時々後ろ足で
顔や首筋を搔いている。

もう2度ばかり体を洗い
ノミを完全に駆逐しなければ
と考えている。

「それにしてもお父さんは
蚊やノミに咬まれんねぇ~?」

「清く正しく美しく
活きてる者の血は
血を吸って生きている
邪悪な生き物にとっては
毒なんよ」

「本当に毒が
混じってるんかもね」

20歳の頃 背中を
数匹のスズメバチに刺された。

それか‥‥なぁ?

執筆者:中井勝人
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