ただの相談役 気まぐれブログ

柳田國男
202302.28

1から10まで相談住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

昨日は月曜日でジムの日だった。

「今日は行くんじゃろ」

珍しくというより
ジムに行き出して初めて
奧さんの方から能動的に
私を誘ってきた。

「昼はどうする‥‥
帰りにウナギでも食べんか‥‥」

「お墓参りの時の小餅があるし
冷凍の『鴨南蛮そば』が
まだ一つ残っているし
お父さんはそれを食べられよ‥‥
お金ばっかり使うことを
考えられな ‼‼‼」

昨日の奥さんは
えらくハイテンションだった。

朝 奧さんがイスに座って
両脇に控えている2匹のフレンチブルに
お菓子を遣っていた時だった。

チコが首を伸ばして飛びついて
奧さんの左手の指先のお菓子に
食い付こうとした。

コン

大きな乾いた音がした。

チコの頭が食卓テーブルの裏に
当たった音だった。

「イタッ‥‥痛いがな ‼‼‼‼」

奥さんは右手のお菓子をタントにやると
返すその手でチコの頭を叩いていた。

『何が‥‥どこが‥‥痛いんじゃ』

痛かったのはチコだろうがと
訝しく可笑しかった。

「お父さん‥‥今夜呑むお酒がないよ
自分が飲む分は自分で買ってこられよ‥‥」

奧さんが飲むビールも
いつも私が買っているんですが‥‥ねぇ。

何か精神的なバランスを欠いたような
喧騒的な昨日の奧さんだった。

ジムから帰って昼食を食べ
お酒を買いに行ったついでに
事務所に立ち寄った。

チヒロが一人で事務仕事をしていた

一昨日の日曜日に
家族て福崎町に行ってきたと
焼酎をお土産にくれた。

『お父さん‥‥知ってました?」

コーヒーを出しながら
チヒロが尋ねてきた。

福崎町は柳田國男の
生家がある町だそうな。

柳田國男は岩手県の出身だ
と思い込んでいた。
だった
兵庫県出身とは意外だった。

柳田國男に勝手に宮沢賢治と同じ
土俗的な匂いを嗅いでいたのだ。

事務所では
チヒロと30分ほどお茶をした。

自分の気随気儘でふらりと立ち寄り
娘とまったりとした時間を過ごせるのは
幸せな事なのだと
つくづくと感じた昨日の午後だった。

執筆者:中井勝人
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