スタッフブログ

井上荒野さん
201306.04

最近、井上 荒野さんにはまっています。

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といっても、
2冊ばかし、読んだだけですが…。
最初に読んだのが
「ベッドの下のNADA」
NADA(ナーダ)という喫茶店を営む夫婦のお話。
「本屋に行ってくる」と言いながら
不倫相手の家へふらりと行ってしまう夫や
若い男に気を許してしまう妻が出て来る小説。
なんて、簡単に紹介できる本ではないのですが、
読んだ感想は、
江國香織さんの小説に雰囲気が似ているなぁ
という感じでした。
言葉のひとつひとつの持つ意味を
大事にしながら文章を書かれている人で、
かつ、独特の価値観、世界観だなぁと。
妻は夫が、本屋に行くと言いながら
女のところへ行くことが分かっている、
でも、追求しない、確認しない。
たんたんと夫婦と、その周りの人たちが
描かれていて、なんとはなしに、
いいなぁ、という気にさせてくれた小説でした。
出会えて良かったです。
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で、井上荒野さんの小説、
もっと読みたい、と思い
次に手に取ったのが、「結婚」
中は確認しませんでしたが、
結婚をめぐる男女の話、
井上荒野さんだったら、
結婚したくない女が出てきて
女にだらしない男が出てきてするのかと思いきや
結婚詐欺の男と妻。詐欺男をめぐる女たちの話。
主に、男について女たちが語るという形式で話が進み
サスペンス色もあり、「ナーダ」とは違う雰囲気。
一気に読みました。
面白かった。
後で調べたら、映画化された「つやのよる」の原作者なんですねぇ。
がってん、がってん。
「つや」もたいがいな女でしたからね。
それでも、魅力的、というのが
詐欺師とつやに共通していえること。
これは、井上さんのお父さんが影響しているようですが、
父は作家、井上光晴さん。
と書きつつ、私存じ上げません。
とにかく奔放な方だったようで。
井上荒野さんの本を読めるだけ読んだら
お父さんの本にもチャレンジしたいです。
読後、心がホカホカする、とかそんなのではなく
どちらもドキドキする、といった言い方の方が近い作品ですが
いろいろ読んでみたいと思います。
執筆者:片岡千尋
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