ただの相談役　気まぐれブログ

こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店　ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

安部譲二という作家がいる。
愚連隊の安藤組の元構成員で
「塀の中の懲りない面々」などの作品がある。

「面々」の中で
安部譲二がテレビを見ていると
兄貴分から頭を叩かれ
「ぼんやりと見ているのじゃあねえ
何か文句を付けるところがないか
真剣に見るもんだ」
そんな箇所があったと思う。

今朝テレビをつけると
ダイエット食品のコマーシャルが映し出された。
植物の写真がのっていて
『金時生姜』の文字が有り
ナレーションが流れてきた。
「きんじしょうが」とナレーターが言った。

（おかしかろうが！
金時芋・金時豆・金時人参
野菜に『金時』が付く時は
『きんじ』ではなくて
『きんとき』だろうが！
『きんじしょうが』じゃなくて
『きんときしょうが』だろうが！）

ブツブツ言っている自分がいた。
そして「塀の中の懲りない面々」を思い出していた。

息子か婿がこの時にぼんやりテレビを見ていたら
「これを見てなんとも思わんのか！」と
頭を叩いていたかもしれない。

金時の幼名は金太郎で
赤みの強い野菜に
金時という名前がつけられるのは
そのためだと思う。
『きんじ』と呼んでは意味が通じない。

『金平牛蒡（きんぴらごぼう）』の金平は
坂田金時の息子の坂田金平で
親父さん同様に強壮だったので
強壮効果のある牛蒡料理に
その名が付いたと言う。

蛇足でした