ただの相談役 気まぐれブログ

おまえの 心は わからなくなった
201812.04

アナタの隣りの工務店 倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

夜明け前に 霧が深くて
光りが遠くに届かずに白乳色に丸く固まり
街灯がぽつんぽつんと立っているように見えた
汐入川の土手道をタントと散歩してきました。

霧が深いと光だけではなくて
音まで届きにくくなるようです。

土手道から街灯の少ない地道に入り
奇妙に籠もった静寂と白濁した暗闇との中を
黙って散歩していると なんの脈絡もなく
むかし口遊んだ詩が浮んでくるものです。

今朝の詩は
中学生の頃に好きだった立原道造の
ソネット(十四行詩)の中の「夢の後」でした。

     おまえの 心は
     わからなくなった
     わたしの こころは
     わからなくなった

     かけた月が 空のなかばに
     かかってゐる 梢のあひだに
     いつか 風が やんでいる

     蚊の鳴く声が かすかにきこえる
     それは そのまま 過ぎるだろう
     私らのまわりの この しずかな夜

     きっといつかは あれはむかしのことだった と
     私らの こころが おもひかえすだけならば

     おまえの心は わからなくなった
     私のこころは わからなくなった

「どうしたん・・・今朝はえろう御機嫌ジャン」2018kiri12.jpg

散歩から帰って来た私に
奥さんが微笑みかけてきました。

「おまえの心は分からなくなった
私の心は分からなくなった」

私はソネットの出だしを口遊みました。

「何よそれ・・・しょうもな!!!」

立原道造の詩を私が奥さんに口ずさむと
「きっといつかは(あれはむかしのことだった)と
私らの こころが おもひかえすだけならば」となり
老人の痴呆の歌になってしまうようです。

8時に出勤しましたが
まだまだ霧は深くて
事務所の2階からは
白いガードレールに平行の
汐入川の土手道が
かろうじて見える状態でした。

執筆者:中井勝人
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