ただの相談役 気まぐれブログ

三ちゃん便りと夢二と朔太郎と
202208.18

職人も家を頼みに来る会社
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

お盆休みで繰り延べをしていた
三ちゃん便り Vol.169』の
制作・発送が昨日の17日に
完了した。

昨日は次女のチハヤから
T 橋のご両親から
敷島堂の『夢二』を
預かってきたからと
手渡された。

T 橋のお父さん・お母さん
いつもお心遣いを
ありがとうございます。

私には夢二と言えば
黒猫を抱く女』が脳裏に浮かぶ。

母親は結核でやせ細った体で
私を出産した。

私は産まれた時から
結核菌の陽性者だった。

結核とは幼いころから親和性があった。

黒猫は西洋では
悪魔の使いのような扱いだが
日本では同じ魔性でも
病を治癒する力が有ると
考えられていた。

だから黒猫を抱く
やせ細った夢二の女性は
結核を患っていると
私は思っている。

そして好きな詩人・朔太郎がいる。

  まっくろけの猫が二疋、
  なやましいよるの家根のうへで、
  ぴんとたてた尻尾のさきから、
  糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
 『おわあ、こんばんは』
 『おわあ、こんばんわ』
 『おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ』
 『おわああ、ここの家の主人は病気です』

主人の病気は結核だという思いを
私はずう~と抱き続けてきた。


執筆者:中井勝人
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